森林施業NPO法人 森林の風
臨時講座「日本鹿・日本カモシカの生態と鹿害対策」実施要領
1 目的
鈴鹿山系において鹿が急増し、その被害が拡大しつつあります。
日本鹿・日本カモシカの生態を学ぶことにより、森林における共生を考えましょう。
さらに、現状で考えられる対策を、受講者とともに実施する。その後、経費面、
労力面、環境面など、多くの視点から検討するものであります。
2 場所
亀山市向井のF1フィールド 展望台付近のスギ
平成20年3月に、本田技研が行う植樹に対する鹿害対策と合わせる。
3 実施時期
(1) 講座 平成20年2月24日(日)9:00開講 15:00終了
(2) カリキュラム
|
時間 |
講師 |
場所 |
生態学 |
9:00〜10:00 |
御在所自然学校スタッフ |
板屋林業センター |
移動、説明、昼食 |
10:30〜12:30 |
|
中道の中間点で昼食 |
設置 |
12:30〜15:00 |
各班長 |
展望台付近 |
(3)
事前準備
設置場所の指定とその周囲の間伐 平成20年2月中旬の1日間
資材の購入
道具…のこぎり、なた、かけや、ペンチ、メジャー
4 鹿害対策
(1) 設置場所
今回は成木のみに実施する。
1本ごとに行う対策は20本実施し、それぞれ10m程度間隔をとる。
周囲を囲む対策は20 m四方とする。
5 成木に対する対策の種類
|
対策 |
設置方法 |
準備資材 |
購入 |
成木 |
枝を巻く |
1〜1.5mの枝数本を、葉を下にし、幹の周りに巻きつけ、その上部をジュート綱で縛る。 |
ジュート綱、枝は対称木を枝打ちする。 |
|
竹を巻く |
1.5mの割り竹を幹の周りに数本巻きつけ、ジュート綱で縛る。 |
割り竹、ジュート綱 |
|
|
金網を巻く |
ビニールコーティングした金網を幹の周りに巻く。 |
金1.5m×0.5mを20本分 |
金網 |
|
テープをラセンに巻く |
ナイロンテープを1.5mの高さまでラセンに巻く。色は、赤、黄、白の蛍光色 |
ナイロンテープ2mを20本分 |
購入済 |
|
植樹用の囲いを巻く |
植樹用の囲いを幹の周りに巻きつけ、ジュート綱で縛る。 |
植樹用の囲い、ジュート綱 |
|
|
海苔網を敷く |
海苔網を1.5m四方に切り、対象木の周囲に平面に敷き、四方を竹で固定する。 |
海苔網4枚、杭(50cm)6本×20本分(杭は間伐木で作る) |
海苔網4枚 |
|
海苔網で囲む |
海苔網を縦に張り、対象林の周囲を囲む。 |
設置済み |
|
|
ロープで周囲を囲む |
ロープ2本を2段階(高さ、奥行きを変え、鹿を惑わす。)に張り、対象林の周囲(20m四方)を囲む。 |
ロープ80m、 杭(1.8m,1.3m)数本間伐木で作る |
標識ロープ160m |
|
わら縄で周囲を囲む |
わら縄2本を2段階(高さ、奥行きを変え、鹿を惑わす。)に張り、対象林の周囲(20m四方)を囲む。 |
わら縄80m、 杭(1.8m,1.3m)数本間伐木で作る |
わら縄160m |
|
どうぶつロープで囲む |
効果期間が短いので、実施しない |
|
|
9 設置時のチェックリスト (各班長は、設置後、総合評価まで記入する。)
|
対策 |
1箇所当りの費用(円) |
重量等運搬の良否 |
設置の難易度 |
腐敗等環境への影響 |
総合評価 |
成木 |
枝を巻く |
無料 |
|
|
|
|
竹を巻く |
無料(枯れ竹を貰う) |
|
|
|
|
|
金網を巻く |
200円/m |
|
|
|
|
|
テープをラセンに巻く |
200円/巻 |
|
|
|
|
|
植樹用の囲いを巻く |
無料(使用済を貰う) |
|
|
|
|
|
海苔網を敷く |
|
|
|
|
|
|
海苔網で囲む |
|
|
|
|
|
|
ロープで周囲を囲む わら縄で周囲を囲む |
700円/100 m 00円/巻 |
|
|
|
|
|
どうぶつロープで囲む |
|
|
|
|
|